Perplexityできること
最終更新: 2025/06/12
用語解説
- 課金 → Pro版
- 検索 → 旧「自動検索」(使用するAIを指定しない検索)
- Pro検索 → 高度な他社AIモデルを使った検索
- コンテキストウィンドウ → (ざっくり)AIの記憶力
- トークン → 文字数(処理単位)
競合サービス例
GenSpark(ジェンスパ)
- 少しだけ無料で高性能他社AIを使える
- Perplexityより複雑なシステムプロンプトが設定されている(→企業側がユーザーの利用方法を制限している側面あり)
- スーパーエージェント(一つのセッションで複数AI利用)だったりスライド生成だったりで検索兼エージェント機能という印象
- 同じく複数AI検索サービスだったが、本格的な課金&エージェント化進行中
- Perplexityはスレッド内でAIモデル切り替えができるが、ジェンスパは推論過程の時点で複数AIを使ったりする
- 検索したあとでの資料化やエージェント機能ならジェンスパが圧倒的に上(後発だけど……)パープレよりは料金が高く、UIがやや安っぽい
Pro版 招待リンクについて
- 料金: 月額 20ドル
- 割引リンク: https://perplexity.ai/pro?referral_code=2JMDPF4O
- 上記リンクからの購入で 初月のみ 10ドル引き
最も注意すべき点 / 強みと弱み
結論
- 非常に長い文章や文書(例: 数十万字レベル)のやり取りは、他社/本家の公式Web UIの方が良い
- 中〜長程度の文章を、様々なAIモデルを使い分けてやり取りするならPerplexityがおすすめ!→会話可能回数はめちゃくちゃ多い!(本家WebUIより多いものもある)
- 日本語ファイルの添付がやや不安定→ BOM付きUTF-8形式で添付すれば読み込み可能(後述)
- 頻繁なバグや仕様変更には注意が必要(サーバーを止めずに、当然のように利用中にアプデをしてくるため)
- Perplexityは建前上では「検索AI」→現状では「普通のAI」として使い倒せる。ただし、建前や企業理念は検索AIのため、チャット機能などにいつ規制や仕様変更が入るか分からない点(例: 短文チャットのみに制限される可能性など)は留意すべき
強み
- 多様なAIモデルの利用→Pro版では他社AI(GPT, Claude, Grok, Geminiなど)をやり取りごとに使い分け可能
- 豊富な会話回数→他社公式Web UIと比較しても、ほぼ無制限レベルの回数(Pro検索は1日300回以上)で会話が可能
- 画像生成→アップデートにより、そこそこの品質な画像生成(GPTImage1)が利用可能に(1日5クレジット分)
→しかし、いくつかの弱みがあることには注意が必要。
弱み①:コンテキストウィンドウ(記憶力)
- 他社AI利用時のコンテキストウィンドウの上限がPerplexity公式からは明示されていない
- 一度に大量のテキスト(例: 10万文字以上)を入力すると、読み込まれない場合がある
- → 大量の添付ファイル、長大な論文、小説などの読み込みには不向きなケースがある。ただし、改善されてきているので本格的なアプリ開発でもしない限り問題ない。拡張機能程度ならコピペで普通に作れる
現状では、一部の高性能モデル(Claude 4.0 Sonnet, Gemini 2.5 Proなど)は、ある程度の長い会話でも記憶を維持できる場合が多い。加えて、本当に回数制限を気にする必要がないほど他社モデルを使いまくることができる。そのため、文脈を忘れたらセッションを変えて再スタートなり、工夫次第でやりようはある(ファイル読み込みもそこそこ改善されてきている)。
弱み②:出力文字数
- 通常、一度の出力は約4000トークン程度が目安
- → 日本語換算で約3000〜4000文字弱
- → 4000文字以上の記事作成、リライト、小説執筆、長文コード生成などを一度に出力させるのには不向きな場合がある
現状→新しいモデル(Claude 4.0 Sonnet, Gemini 2.5 Proなど)は、指示次第で1万文字以上の出力も「一応」可能な場合がある。
ただし、「〇〇文字で」といった文字数指定や「冗長に説明して」といった指示が必要な場合がある。高度な質問には自然と長い回答が返ることもある。
→ ここで注意したいのは、「本を書く」「アプリを共同開発する」といった長期的なセッションや連続した長文出力。必ずしも長文=高品質ではない点にも注意。
→ 弱み①と同様、Perplexity公式の説明がないため、いつ長い出力ができ、いつ短文に制限されるかはPerplexityの方針次第。
※ちなみに「コード」の場合は例外。特に指示もなく必要な分だけ2万文字くらい書いてくれる。長文出力には「必要性」がいるのかもしれない。(それは本家WebUIも同じ)
参照: 公式FAQ(Pro検索の利用回数について。情報が古い可能性あり)
トークンとは何ですか?Perplexityは一度にいくつのトークンを読むことができますか? - Perplexity ヘルプセンター
弱み③:本家UIや機能連携が使えない
単純にPerplexityの仕様!
要するに、UIや「機能」は全てPerplexityのものであるということ。
→例えばGPT本家でできる「パワーポイント形式で出力、メーラーとの連携、プロジェクト機能」、Claudeでの「アーティファクト機能」、Geminiでの「画像生成動画生成音声会話」――など諸々は不可。一部の「本家WebUI独自の機能」が削がれている。
これはAIに何を求めるかという問題。
→Perplexityを通じて間接的にAPIを叩いているようなイメージ。文章チャットのみ対応と考えていれば齟齬はない。
本家でよくあるプロジェクト機能はパープレでは「スペース」としてあるので、そこは気にする必要はない。
「出力に画像を組みながら資料として出力して~」、「他サービスと連携して~」など本家WebUIの機能を前提に考えているなら注意。
弱み④:AI側の回答を編集することはできない
- ユーザー側の文章をあとから編集はできるが、AI側はできない
- AIの回答を編集して、強引に望ましいコンテキストウィンドウをつくることは不可能
なにができるか (Pro版)
意外と色々できる。「プロンプトで指示して、AIと会話する」という(一昔前の)チャット機能がベースだと思えば齟齬はない。
- Web検索→可能。検索ソース(Web全体、学術論文、金融情報)の指定も可能
- Web検索をオフにしてAIと会話→可能
- 画像生成→可能。ただしUIや回数は微妙(GPTImage1, Playground v3, DALL-E 3, FLUX.1など)
- ファイル読み込み→ 可能。指定したリンクの読み込みも可能
- 注意点:スペースにデフォルトで含めるファイルの場合、BOM付きUTF-8形式を推奨(文字化け対策)
- 会話毎にAIモデル切り替え→可能
- 簡単なアプリ制作→可能。ただし「機能でまとめて作らせる」のはLabを利用(静的アプリのみ)。コピペで頑張るなら会話だけでも工夫次第で可能
- 会話全体へのプロンプト適用→可能(スペース機能を利用。カスタム指示は4000文字まで)
無料版とPro版の違い
結論
- Pro検索(高性能モデルや長文回答に適した検索)の圧倒的な使用回数
- Perplexity独自のAIモデルは「Sonar」
無料版
- Pro検索は1日5回まで利用可能
- 使用するAIモデルを選べない(主にSonarが使われる)
Pro版
- Pro検索は1日300回以上利用可能
- 使用するAIモデルを選択可能(選択したAIを確実に使いたい場合はPro検索を利用)
※注意点
- 各モデルには内部的な利用上限がある可能性あり
- →上限に達するとAIを指定していても自動的に別のモデル(おそらくSonar)に変更されることがある。とはいえ、回数がかなり多いので、よほどセッションを重ねない限りならない
- 判別方法の目安→応答速度が非常に速い場合はSonar、同程度に速い場合はGPT-4.1の可能性あり
- スマホアプリ版では、PCで添付した資料を消していても強制的に利用される。PCなら任意に削除可能
- どうも毎回読み込まれる仕様らしい。スマホで添付は使わない or その会話を使い捨て推奨
参照: 公式FAQ (2025/03/08付の情報。最新状況は変更の可能性あり)
Perplexity Proとは何ですか? - Perplexity ヘルプセンター
Pro版で選べる主なAIモデル
- Perplexity: Sonar
- OpenAI: GPT-4.1 GPT-o4 mini (推論) GPTo3(推論) ※4oはないので注意
- Anthropic: Claude 4.0 Sonnet, Claude 4.0 Sonnet (推論)
- Google: Gemini 2.5 Pro
- xAI: Grok-3 Beta
- DeepSeek: DeepSeekR1 (普通に古いので注意)
※モデル名や内容はアップデートで変更される可能性があります。
「検索」(自動選択)を選ぶとどうなるか?
結論
①自分が意図しないモデル(SonarやGPT4.1)が選択される可能性が高い。
②Pro版ユーザーであれば、あえて「検索」を選ぶメリットは少ない。
③Pro検索の利用回数は十分に多いため、特に回数を「温存」する必要性は薄い。
④AIモデルの特性を理解して、自分で選択するのが一番いい。
スペースを使って会話する方法
結論
①スペースを選択し、「スペース名(タイトル)」と「カスタム指示(プロンプト)」を書き込むだけで作成可能。
②注意点: アップデートで「デフォルトでウェブを含める」項目が追加された。
③スペース作成時には表示されないため、作成後に再度スペース設定(右上の「…」もしくはコンテキスト)を開き、オン/オフを確認・変更する必要がある。
やり方
- サイドバー(またはライブラリ)で「スペース」を選択し、「スペースを作成する」をクリック
- 「タイトル」と「カスタム指示」を記入する
この2つの欄の内容が、そのスペース内での会話でAIが常に参照する「プロンプト」となる。
「タイトル」
AIが参照する部分なので、内容に注意。
→特に意図がない場合は、「あ」など無関係な文字にしておくとか、きっちり目的に合わせたタイトル名にすることで、意図しないプロンプトとして解釈されるリスクを減らせる。
例:悩みを相談したいのにタイトルを「なんでもネガティブに捉える作家」にすると、AIの応答が不適切になる可能性がある。
(推論モデルの思考過程を見ると、タイトルがプロンプトとして読み込まれていることがわかる)
「カスタム指示」
いわゆるメインのプロンプト欄。
→ここの指示は、スペース内のすべてのスレッド(会話)でAIが常に参照するため、非常に重要。
指示の遵守度はモデルの性能や特性による。推論モデル(軽量版)は比較的遵守度が高い傾向があるが、絶対ではない。
文字数制限
- Webページからの編集=最大4000文字
- スマホアプリからの編集=最大1500文字
- 注意: スマホアプリで作成・編集したスペースは、Webからアクセスしても1500文字制限が引き継がれる場合がある
作るとどうなる?
→スペース作成後、そのスペース内で新しい会話(スレッド)を開始できる。スレッドがそのスペースに属する限り、スレッド内の会話では常にカスタム指示が参照される。(遵守度はモデルの特性による)
Q:会話履歴はどこ?
→「ライブラリ」でスペースごとにスレッドを確認できます。
「スペースの変更」(Web版)
- 会話(スレッド)を開いた状態で、右上の「…」メニューを選択
- 「スペースに移動」を選び、移動させたいスペースを選択
- これにより、移動後のやり取りは、移動先のスペースのカスタム指示を参照するようになる
スペースの添付ファイル/リンク
- 「コンテキスト→ファイル or リンク」から設定。会話中の添付とは別
- ローカルファイルをそこそこの数添付可能(なぜかUTF-8(BOM付)でないと文字化けすることがあるので注意)
- リンクは各種リンクやGoogleDriveのリンクなど
Web検索を切ってAIと会話する方法
結論
①入力欄下の検索フィルター(フォーカス)アイコンをクリックしてオフにするだけ。
②オフにしても検索されることがある場合は、バグの可能性が高い。
③Web版とスマホアプリで操作方法や挙動が少し異なる。
Web版
- ホーム画面でもスペース内でも操作は同じ
- 入力欄下の地球儀アイコン(フォーカス)をクリックし、「ウェブ全体」「学術論文」「SNS」などのチェックをすべて外す
- 一度オフにすれば、再度オンにするまでオフの状態が維持される
- すべてオフの状態でも、チャット内にURLを貼り付ければ、そのリンク先の情報は読み取ってくれる場合がある
- バグ?: まれに、すべての検索ソースをオフにしても、AIが応答時に検索を実行してしまうことがある
- 応答に脚注([1]など)が表示されていなければ、検索結果は実際には反映されていない可能性が高い(単なる表示上のバグ)
- 脚注が表示されている場合は、検索結果が反映されてしまっている
- スペース設定の「デフォルトでウェブを含める」がオンになっていないかも確認
スマホアプリ版
ホーム画面でもスペース内でも、「質問してみましょう」と表示されている入力欄の横にある、フィルターアイコン(ホーム画面では「フォーカス」、スペース内では「情報源」と表示されることが多い)をタップしてオフにする。
注意点→Web版と異なり、新しい会話を開始するたびに、毎回検索をオフにする必要がある場合があり、手間がかかる。
また、会話の途中のスレッドから再開する場合、検索フィルターをオフにするオプションが表示されず、強制的に検索がオンになることがある。よって、一度中断して、またスレッドの途中から会話を再開したい場合は、できるだけWeb版(PCブラウザまたはスマホのブラウザ)からの利用を推奨。
小ネタ(おすすめテクニックなど。適宜更新)
- GPT4.1選択時は、明確に「~の画像を生成して」というワード等を含めればGPT image1で画像生成してくれる。ちゃんとシスプロを入力したい場合は「webサーチon」が必須。一度検索すると画像が色々出ると思うが、そのあと「…」を選んで画像生成できる。死ぬほど使いにくいUI。多分意図的。
- あるAIモデルで通らない会話も、緩いAI→硬いAIで通ったりする。もちろんプロンプトも工夫すること。
- 推論モデルは、プロンプトとコンテキストウィンドウ次第で、ある程度推論過程をコントロールできる。これは他社AIの仕様。ロールプレイなどをしている人は、推論過程がキャラの口調や思考になった経験がある人も多いのでは?なっていない人はプロンプトを工夫するとなるかもしれない。(初手はなりにくい)
- スペースは移動できる。右上あたりの「…」からスペースを移動可能。目的別に全体プロンプトを切り替える芸当も可能。ちなみにブックマークも「スペース」扱い。ブックマークしておいたら、望んだプロンプトが効いてないという場合があるかもしれない。要注意。
- Labは死ぬほど細かい注文をあらかじめするといい感じになる。あらかじめAIと要件を詰めまくっておいて、めちゃくちゃ長い注文を投げるといい感じになる。ちなみに「Web検索on」じゃないとLabはまともに機能しない。要注意。
FAQ(よくある質問・トラブル)
Q: ライブラリのスレッドが全部消えた!BANされた!?
A: 非常によくあるバグです。焦らず、しばらく待てば大抵元に戻ります。スペース機能を使っている場合は、ライブラリではなくスペース一覧から該当スレッドにアクセスできるか試してみてください(スペース自体が消えていることも稀にあります)。ページの再読み込みを繰り返すか、時間を置いて再度確認してみてください。
Q: Web検索をオフにしたのに勝手に検索される!
A: これもまれにあるバグです。待てば治ることもありますが、続く場合は、一度会話内容をコピーし、新しいスペースやスレッドでやり直すと治ることがあります。スペースの場合は、設定の「デフォルトでウェブを含める」がオフになっているか再確認してください。
Q: Claude (推論) の応答が急に中国語になった!
A: ごくたまにあるバグです。(最近はない)待てば治ることが多いです。内部的にモデルが一時的に切り替わっている(例えばDeepSeekなど)可能性があります。
Q: スペースや会話で日本語のファイルを添付しても文字化けする!
A: ファイルの文字コードが原因の可能性があります。「BOM付きUTF-8」形式でファイルを保存し直してから添付すると、正常に読み込まれる場合があります。(これは謎!)
- 会話中のファイル添付で問題が起きることは比較的少ないです
- スペースにデフォルトファイルとして添付した場合に読み込まれないのは、バグの可能性があります
(補足: 日本語ファイル名が中国語として認識されますが特に問題はないです)
Q: スマホで削除したはずの添付ファイルが全部出る、添付ファイル消せない!
A: 現状の仕様です。スマホだと消した添付ファイルも全部出てきます。スマホ→PCと同じ会話を見るとPCの会話のところに添付ファイルが出ているので、それを消すとPCならちゃんと消した状態で会話できます。またスマホに戻ると、相変わらず全部添付したものとして読み込まれます。
Q: スマホアプリで入力しようとすると、「リンクを共有」画面が出てきて会話できない!
A: 入力欄をタップする際、誤って右側の共有ボタン付近をタップすると発生するUI上の問題(仕様?)です。イライラしやすいポイントなので、入力時は確実に文字入力エリア(左側)をタップするよう心がけてください!
Q: AIにモデルを聞いたら「Perplexity AI」ですって言われた。ちゃんとモデル選んでるのに!
Perplexityのシステムプロンプト(企業が指示してるプロンプト)に「あなたはPerplexityによってつくられたAIです」と書いてあるだけです。ちゃんと中身のモデルは切り替わっています。これは補足ですが、「AIは自分自身の事をわからない」ので、AIの話す「自分のモデルや規制、話せないこと、仕様、ルール」などは必ずしも正確とは限りません。もちろん画像生成などは別ですが。話半分に聞くか、プロンプトの方を工夫しましょう。
Q: PCで推論過程がリアルタイムででない!
仕様かは不明ですが現状はそうみたいです。一応出力後に推論タブで過程を見ることはできます。スマホアプリ版だとリアルタイムに出ているので、実はバグかも?
ディープリサーチ/Lab
結論
どちらも独自AI(Sonar?)で他社AIは使えない。
どちらも悪くないがいわゆる「本家WebUI」や「それ専用サービス」に加えると劣るか。
簡単な資料作成やアプリ開発、記事作成程度になら。Labは面白いので、Proユーザーなら使ってみることを推奨。
バックグラウンドで勝手に動いてくれるので、調査 or 作成中は別の会話をしていればいい。
著: asane
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